山口型放牧研究会


放牧に必要な施設

 これまで放牧を行う際には、牧柵として重い鉄柱と有刺鉄線を利用するのが一般的でした。しかし、牛は電気を嫌う性質があるため、電気牧柵と呼ばれるものを利用すると脱柵防止効果が期待できます。
 電気牧柵は、電牧器・電牧線・電牧柱の3つからなっており、従来より安価で手軽に放牧を始められるようになりました。

各種電牧柱と電牧線

 電牧柱は竹や園芸用の支柱を用いて手作りすることも可能ですが、碍子とセットで様々なタイプのものが市販されています。

ソーラー電牧器

 電牧器にはソーラー式のものがあり、電源が確保できないような耕作放棄地でも設置することができます。現在の電牧器は性能が向上しているため、どの機種・方法でも正しく設置すれば1万ボルト前後の電気が発生します。
注意看板の設置

 電気牧柵を設置する際には、電気が流れていることを知らせる警告板を設置することが義務付けられています。
放牧経験のある繁殖雌牛

 放牧には、放牧経験のある繁殖雌牛の中でも特に3産以上で、落ち着きのあるものが適しています。また、種付けの必要がない妊娠牛を分娩前2ヵ月頃まで放牧することを推奨しています。
捕獲施設

 捕獲施設は必ずしも必要というわけではありませんが、退牧時にあると比較的簡単に牛を捕まえることができます。また、設置は退牧当日よりも2〜3日前が望ましく、その間に濃厚飼料などを給与して馴致しておくと捕獲の確立は高くなります。
避陰施設

 牛が休めるような木陰が無い場所では、写真の様な避陰施設を設置する必要があります。